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カテゴリ:本(日本人作家) > 岡嶋二人

岡嶋二人さんはデビュー作の『焦茶色のパステル』しか読んでいなかった。
本作が代表作(そして本作で解散)だそうですね。

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。
アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになったが…。

ミステリというより、徐々に現実と仮想現実の境目が無くなっていく様が面白かった。
リーダビリティがあり、一気読み。
ラストも印象的。


岡嶋二人のデビュー作で第28回江戸川乱歩賞受賞作品です。


東北にある幕良牧場で、牧場長・深町保夫と競馬評論家・大友隆一、サラブレットの母子のモンパレットとパステルが銃殺される。
夫の死に疑問を抱いた隆一の妻・香苗は、競馬に詳しい友人の綾部芙美子とともに事件を調べ始めるが、次々と事件に巻き込まれることとなる。


競馬ミステリーとして有名な作品だそうです。
競馬に詳しくなくても楽しめると思います。
今読むと古臭い感があるのはやむなしですね。


香苗と芙美子のドタバタ感、浅野ゆう子あたりでドラマ化してそうだなと思ったら、本当に浅野ゆう子でドラマ化(土曜ワイド)していた!

初・岡嶋二人です。

ある富豪の一人娘・咲子の不審な事故死から3ヶ月後。
死の直前に咲子と一緒にいた遊び仲間の男女4人が、遺族により地下シェルターに閉じ込められる。
そこには、「お前たちが殺した」というメッセージが残されていた。

4人とも、咲子を殺していないと言い張る。
では、遺族の誤解なのか?
それとも4人のうち誰かが嘘をついているのか?

極限状態の中で、脱出を試みているうちに、真相に辿り着くというストーリーです。

一気読みしてしまいましたが、ラストはちょっと拍子抜け。
大ドンデン返しというより、このオチはちょっとズルイのでは??

1990年に刊行された小説なので、差し引いて評価せねばとは思いつつ。
当時は画期的だったようですね。

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