こちらもタイトルとあらすじは知っているがちゃんと読んだことがなかった古典。

ニューイングランドのある村に住むヘスター・プリンには夫がいたが、数年前に家を出て以来消息を絶っていた。彼女は村の牧師ディムスデールと愛し合い、娘パールをもうけた。姦通の罰として彼女は 姦婦(adulteress)を示す赤いAの字を服につけさせられたが、彼女は赤ん坊の父親が誰であるかは頑なに言わなかった。そこへ、へスターの夫がロジャー・チリングワースという名前の医師として村に戻ってきて…。

私は、『レ・ミゼラブル』『フランダースの犬』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のような、要領の悪い主人公がどんどん不幸になる話が大嫌いなのです。
本作もまさにで、読んでいてひたすらイライラした。

へスターは裁縫の技術があるのだから、とっととこんな村から出て行けば良いのに!

へスターは美しくて裁縫の技術があるので、胸のAは「able(有能)」のAではないかと言われるくらいになるのです。
一方、ディムズデールは罪悪感で心身を病んでしまいます。

どっちの方が良いのだろうかというのは考えさせられました。