岩井秀人率いる劇団「ハイバイ」の『おとこたち』を観てきました。
初「ハイバイ」です。
こんなに面白いお芝居をやるんだ!と驚きました。

男4名の24歳~82歳を描いていくのですが、舞台という限られたスペースと6人という演者数で、よくぞ!という感じでした。
諸々のアイディアが素晴らしい。

製薬会社勤務のサラリーマン、居酒屋のアルバイト店員、(通販会社?の)クレーム処理担当、子役上がりの俳優。
新卒で入社した会社がブラック企業だったり、不倫が妻にバレたり、新興宗教にハマったり、息子がグレたり。
人生というのは思い通りにならないし、思いがけないことが次々と起こります。

後半、定年後のおとこたちがゲームセンターに行った際の会話が印象的でした。
「あんなにあったコインが、いつの間にか、あっという間に無くなってしまった」というような台詞が出てくるのですが、これはまさに人生(若さや時間)を表しているのだなと。
(私も気付いたら人生を折り返してしまっていて、焦りと不安で眠れなくなることがあります・・・。)

と、重たいテーマではありますが、それをブラックコメディにしており、何度も爆笑してしまいました。

狂言師の野村萬斎さんが、「狂言というのは、笑いを取りに行くのではなく、人が一生懸命生きている姿はちょっと滑稽であるというのを表している」とよく仰っているのですが、まさに本作でも、「人間が一生懸命に生きている姿は滑稽であるが、でもその姿は愛おしい」という想いを抱きました。

俳優陣もとても上手でした。
一人何役も瞬時に演じ分けていて、すごいです。

http://hi-bye.net/plays/otokotachi