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中山七里

量産作家の中山七里さん、お次は人面瘡ですか・・・。
次から次へと捻りだすなぁ。(褒めてはいない。)

信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、相続鑑定人の三津木が遺産鑑定のために派遣される。すると曲者揃いの四人の相続人達が次から次へと殺され・・・。

横溝正史的な。
正直、ミステリとしては使い古された展開。 

が、一点だけ斬新な要素が!
三津木の相棒は、右肩にある人面瘡の「ジンさん」なのです。
このジンさんがまた口の悪いこと。

って、褒めてはいない。
中山さん量産し過ぎ・・・。

囚人に仏道を説く教誨師の顕真は、ある日、訪れた拘置所で一人の死刑囚に目が留まる。
それは、大学時代に顕真を雪山の遭難事故から救った、無二の親友・関根だった。
人格者として知られていた友は、なぜ見ず知らずのカップルを殺めたのか。
裁判記録に浮かび上がる不可解な証言。
顕真は担当刑事と遺族に聞き込みを始め…。

設定は面白いと思いますが、展開がありきたりで先が読めてしまうのと、いかんせん、ラストの真犯人判明のくだりが雑で驚いた!
打ち切りになったドラマのようなはしょりかた。

中山七里さん、相変わらず量産されてますねー。
もう次の新作が出てますわ・・・。

銀行を舞台にした連作短編小説集です。
銀行と言ってもお金を貸す側ではなく、回収する側を描いているのは新鮮でした。

営業と管理は経営の両輪。なるほど。
「営業畑だけ歩いて支店長になったヤツは少ない。将来上に立つ行員は必ず両輪を知らなきゃならん」
そうなんだー。

債権回収の方法が斬新でした。

スルスル読めます。
が、特に何も残らず。

娯楽小説ということでしょうか。

久々に中山さんの本で面白いと思いました。
タイトルでもお分かりの通り、『嗤う淑女』の続編ですが、単体で読んでもまぁ大丈夫かなと。

野々宮恭子という女性が類まれなる美貌と話術で、次々と色々な人達を騙し破滅に追い込んでいく連作短編小説集です。

騙しの方法は投資詐欺やら出版詐欺やら地面師まで様々。
騙される人たちが嫌な奴ばっかりで、破滅していく様にむしろスカッとします。

で、読み進めていくうちに、野々宮恭子の真の目的は、単に彼らを破滅させることではなく、彼らを破滅させることで、その中心にいる柳井耕一郎という国会議員を破滅させることなのだと気づきます。

ちょっと残念なのは、野々宮恭子の動機ですね。
ここにカタルシスがあればなお良かったのですが、単なるサイコパスということだと、ドラマとして足りない感じがしました。
でもまぁ、サイコパスってそういうもんなのだろうけど…。

『静おばあちゃんにおまかせ』の第二弾。
元判事の高円寺静が今回コンビを組むのは、孫娘ではなく、「香月地所」を一代で築いた要介護の香月玄太郎。
二人が事件を解決していく短編小説集です。

静は最初、玄太郎とは距離を取りたかったのだけど、なんだかんだ巻き込まれ、コンビを組むことになってしまいます。
謎解きより、凸凹コンビ感を面白がる感じでしょうか。

高校のアイドル的存在だった楓が転落死する。
事故か自殺か、はたまた殺人か。

楓の同級生である慎也と、慎也の従兄弟で刑事をしている公彦。
二人が真相を解明していく話です。
なので、タイトルに“子弟”と入っています。

ライトな学園物ミステリーですね。
中山さんの幅の広さには感心しますが、やはりもっと一作一作に入魂して欲しいです。

真相にまるで驚きも無く、娯楽としては良いのかもしれませんが、残るものが全く無い。

大阪地検の一級検事である不破俊太郎は、どんな時でも感情を表に出さず、表情を全く変えないことから、陰で<能面>と呼ばれている。

そんな不破とすぐに感情が顔に出てしまう新米検察事務次官の美晴が、あるストーカー殺人事件を調べているうちに、捜査資料の一部が無くなっていることに気付く。そしてそのことが大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへと発展していく。

もうこのあらすじだけで、よくある展開だなぁと思いますよね。
実際読んでもそうでした。

また中山七里さんが毒にも薬にもならない小説を量産しているなと。
もう読むの止めようかなと何度も思いながらも、ここまで読んできたし…と半ば意地?で読んでしまっています。


続編なので、前作を読んでいないと意味が分からない部分があってもったいないと思います。
ま、私は前作読んでいたけど、殆ど覚えていなかったけど…。

「セブン」とか「ミュージアム」的な猟奇的連続殺人の話。
エグイです。
でもなんかエグイだけというか。
展開もオチも目新しさが全くなく、なぜ続編を書く必要があったのか分からない。

弁護士・御子柴礼司シリーズの最新刊です。

シリーズ未読の方に補足すると、御子柴は14歳の時に殺人(酒鬼薔薇的な)を犯しているのですね。
そこから弁護士になったと。

今回、御子柴の妹・梓が30年ぶりに訪れ、母・郁美の弁護を依頼します。
郁美は、再婚した夫を自殺に見せかけて殺害した容疑で逮捕されたと。
郁美が御子柴の母親だと知った同業者は、弁護を引き受けてくれず、仕方なく、梓は御子柴に依頼したという経緯です。

調べていくうちに、郁美の最初の夫(御子柴の父親)と再婚相手の自殺の仕方がそっくりだとわかるんですね。
本当に郁美は無実なのか?

私は完全に冒頭でミスリードされてしまいました・・・。

中山さんの社会派ミステリー。
テーマは“生活保護”についてです。

仙台市の福祉保険事務所課長・三雲が殺される。
更に県議会議員の城之内が殺された。
城之内はかつて三雲と同じ福祉保健事務所に勤務していた。

三雲と城之内は餓死させられるという特異な殺され方をします。
誰が一体どんな恨みを二人に抱いていたのか。

抜粋します。

現在の社会保障システムでは生活保護の仕組みが十全とはとても言えません。人員と予算の不足、そして何より支給される側の意識が成熟していないからです。不正受給の多発もそれと無関係ではありません。声の大きい者、強面のする者が生活保護費を掠め取り、昔気質で遠慮や自立が美徳だと教え込まれた人が今日の食費にも事欠いている。それが今の日本の現状です。

かなり切ない話でした。

そして私は完全にミスリードさせられました。
犯人、予想外でした。

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