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タグ:小泉喜美子

小泉さんのデビュー作です。

ストリッパーのミミィ・ローズこと漣子が八島財閥の御曹司である杉彦に見初められ、玉の輿に乗る。が、その幸せも長くは続かなかった。ある晩、杉彦の父親が何者かに殺されたのだった。

私は完全に騙されました。
1963年の小説なので文体もやや古めかしいし、ストーリーもよくある感じじゃん?と思いながら読んでいたら、ラストでガツンとやられました。
私の好きな叙述トリックです。

『このミステリーがすごい!2014年版』の企画「復刊希望!幻の名作ベストテン」で第2位だったということで読んでみました。

昭和50年代の東京。青山墓地で発生した幼女惨殺事件。
その被告人がある独白をします。

さかのぼること昭和20年代の東京。
少年だった被告人は、公使館に住む金髪碧眼の兄妹と親しくなります。
美しく成長していく妹への憧れ。

その金髪碧眼の美少女への欲望が、幼女惨殺事件に繋がるのですが、彼のお目当ては幼女自身ではないというのが一ひねりありますね。

あと、吸血鬼ものも入っています。

個人的には、結末は、「は?だから何?」と思ってしまいましたが。
吸血鬼ものにも興味無いし・・・。

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