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タグ:3点以上

タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーですよ。
奇跡の組み合わせですよ。
ということで、「ジョーカー」と並んで、この秋の楽しみな作品でした。

舞台は1969年のハリウッド。
落ち目のテレビ俳優のリック・ダルトン(ディカプリオ)、彼を支えるスタントマン兼付き人のクリフ・ブース(ブラピ)。
ある時、リックの家の隣に今を時めく映画監督のロマン・ポランスキーと妻で女優のシャロン・テートが引っ越してくる。

ロマン・ポランスキーとシャロン・テート!何故ここは実際の人物?
ということはあの事件がモチーフなのかしら?と思った方!映画通ですね。
ネタバレしたくない人は調べずに観た方が良いかも。

私が物心ついた時にはポランスキー監督はおじいちゃんだったけど、若い頃はイケイケだったのかぁ。(少女淫行容疑でも有名ですが、実際にモテていたのか・・・?)

と言う訳で、リック・ダルトンとクリフ・ブースにもモデルがいます。

ラストは賛否あるかもですし、160分と長尺で、確かに途中の牧場のくだりは冗長に感じましたが、私は惹きつけられました。

この時代の退廃した、けれど自由な空気。
そしてディカプリオとブラピから目が離せません。
やはりこの二人には力があるよなぁ。

タランティーノ作品では久々に良かった。

それにしてもブラッド・ピットは55歳って信じられない!
あの屋根に上ってアンテナ直すシーンは釘付けだったわぁ。
こんな55歳、他にどこにいるって言うの!?


3.5点
http://www.onceinhollywood.jp/

三谷幸喜監督の最新作。

国民から嫌われている内閣総理大臣が、演説中に観客からの投石が頭に当たったことにより記憶喪失になり・・・。

三谷さんらしい展開。
キャストも豪華。
中井貴一さんはさすがの演技。

面白かったです。
ただし、途中から上手くいきすぎなのは気になった。
そして特に残るものも無い。


3.5点
https://kiokunashi-movie.jp/


「超高速!参勤交代」の土橋章宏の小説を犬童一心監督が映画化。
監督の違いか、映画「超高速!参勤交代」ほど安っぽくなかった。

姫路藩(兵庫)の藩主が幕府から日田(大分)への国替え(引っ越し)を言い渡される。
全ての藩士とその家族全てが移動せねばならない。
そんな桁外れの費用と労力がかかる難関プロジェクトを、本ばかり読んで引きこもっている書庫番の春之介が率いることになり・・・。

知らなかった・・・。
例えば姫路藩の藩主だったら、一生、姫路藩の藩主なのかと思っていた。
なんなら世襲で。
国替えというのがあったんですね・・・。

普通に面白かったですが、引っ越し奉行として驚くようなアイディアを発揮する訳ではないんですよ。
物を減らす・人を雇わず自分たちで運ぶ・移動する人間を減らす。
うーん。当たり前じゃん??

星野源のかっこ良さが全く分からず。
高橋一生の鹿賀丈史のような話し方が気になった。

松竹さんはこの後、「決算!忠臣蔵」が控えていますが、3匹目のドジョウはいますでしょうかね?


3.5点
http://hikkoshi-movie.jp/

太宰治と妻・美知子、『斜陽』のモデルとなった太田静子・最終的に心中した山崎富栄。
この切り口は面白いと思いました。
まだやりようがあるもんだなぁと。

キャストも小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみと豪華。
さすが蜷川実花人脈。

ただし、構成がイマイチで、点と点が線になっていないのが残念でした。

坂口安吾、三島由紀夫とはこういう関係だったのか!
志賀直哉には認めてもらえなかったのね・・・
など文学好きとしては興味深い小ネタが散りばめられていて、むしろその方が面白かった。


3点
http://ningenshikkaku-movie.com/


「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ベンダース監督作品です。

ま、私のお目当ては監督より主演のジェームズ・マカヴォイですが。

ノルマンディーの5ツ星ホテルで出会ったMI-6の諜報員ジェームズと生物数学者ダニー。
二人は生涯の恋に落ちるが、ジェームズはソマリアでの任務、ダニーは潜水艇での深海調査が控えていた…。

映像はとても美しい。
最近ずっと気になっているフェロー諸島も登場。

が、リアリティさは全く無いです。
美男美女、MI-6の諜報員と生物数学者、そして高尚な会話。
下手するとハーレクインロマンス。
ま、ヴィム・ベンダース監督なので、下手はしないのですが。
でもまぁ、監督含め、かなり観る人を選ぶ映画だなと思いました。

…ソマリアに行った甲斐が全く無かったね。


3点

http://kodou-movie.jp/

個人的には、ジェイク・ギレンホールとキャリー・マリガンが夫婦役というのに興味を持ったのですが、「リトル・ミス・サンシャイン」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「それでも夜は明ける」等に出演している俳優、ポール・ダノの監督デビュー作です。

ポール・ダノはインタビューで「親とは何だろう?という疑問に囚われて、そこから何かを見つけたいと自問自答する日々だった」と述べていますが、私にとっては、「ブルーバレンタイン」「ふたりの5つの分かれ路」と本作で、独身者に結婚を怯ませる夫婦残酷物語三部作と名付けたい。

あんなに好きで結婚したはずなのに、幸せだったはずなのに、一つ歯車が狂うと、もう壊れていくのを止められない。

同じものを見ていると思っていたのに、見ているものが違っていた。

二人の息子である14歳のジョーが、一番大人。
こんなに良い息子を育てたというのが救い。

それにしても、キャリー・マリガンの老けようにショックを受けた。
最初、誰だろうと思ったもの。

3点
http://wildlife-movie.jp/

殺し屋専用のダイナーにウェイトレスとして売られてしまったカナコ(玉城ティナ)。
そこはボンベロ(藤原竜也)という天才シェフが生死をも支配していた。
連日訪れる強烈な殺し屋達に戦々恐々としながらも、次第に自分の存在意義を見出していくが、殺し屋達の跡目争いに巻き込まれ…。

「さくらん」「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督作品です。
お父さんがカメオ的な出演をしていてわらた。

ストーリーは無いと言っても過言ではないでしょう。
中盤位まで、極彩色なのに退屈な映画だなぁと思っていたの。
やはり人が興味を持つのは人間ドラマであって、CGやアクションや映像美は3分で飽きるなと。(ミュージックビデオ位の尺なら持つけど。)

が、後半、ボンベロとカナコのラブストーリー的な展開になってきて、ようやく面白くなりました。
やはり人が興味を持つのは人間ドラマだね。

藤原竜也がかっこ良かったなぁ。
まぁすごく美味しい役というのはあるけれど。
あれは絶対に好きになってしまうでしょ。
中盤まで2.5点だなと思っていたけど、藤原竜也のかっこ良さで3点に。

なお、斎藤工を目当てに観に行ったのに登場シーンは冒頭の2~3分だった…。


3点
http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/

『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』の白石和彌監督作品だから観に行きました。

結論から言うと、悪くはないけれど、今これを観に行かねばならない理由が見付からない。
なので、香取さんが主演でもヒットは難しいなと思いました。(実際していない。)

ギャンブル依存症の郁男は恋人の亜弓と彼女の娘の美波と共に、亜弓の故郷である石巻に移住し、まき直しを図る。ギャンブルは止めると亜弓と約束した郁男だったが、ズルズルと再びはまってしまう。そんな中、亜弓が何者かに殺されてしまい…。

正直、誰が犯人かというミステリーではありません。
私、すぐに犯人分かっちゃったし。
ろくでなし過ぎる郁男の再生物語です。

が、あまりにろくでなし過ぎて、共感しにくい。
正直言って、郁男がどうなろうと知ったこっちゃないと思ってしまった。

香取さんのファンは観たら良いと思います。
香取さんの新境地です。


3点
http://nagimachi.com/

標的を6秒以内に仕留める圧倒的な腕前から裏社会で恐れられる殺し屋、通称ファブル(寓話)は、ボスから「殺し屋を1年間休業し、大阪で一般人として普通の生活を送る」というミッションを命じられる。1人でも殺したら処分されるという条件のもと、佐藤アキラという偽名を使い相棒のヨウコと兄と妹という設定で、生まれて初めて普通の生活をすることになる。

普通の人として生きていこうとしているのに、事件に巻き込まれてしまうのですね。
お世話になっているミサキちゃんがヤクザ連中に拉致されてしまい、誰も殺さずに救出できるのか?というのがクライマックスになります。

岡田くん、アクションは「SP」などでも実績あるので頑張っているなと思いつつも想定内でしたが、三枚目路線は「木更津キャッツアイ」以来?振り切っていて良かったです。
一生懸命、普通の人になろとする姿におかしみを覚え、笑ってしまった。
最後の似顔絵のところはちょっと泣けた。

佐藤アキラが普通の人として幸せに生きていって欲しいなぁと心から願いました。

ただし突っ込みどころは満載。
殺し屋って定年は何歳なの?なぜボスがあの2択を考えたのか疑問。
ミサキがなぜあそこまで脅されなきゃならないのかとか、なぜ警察にいかないのかとかも疑問。
伝説の殺し屋なのに、住んでいる所はこんなもんなのかとか。

監督、よく江口カンを抜擢したなぁ。

ところで本作のレイティングってどうなっているんだろう?
小学校低学年位の娘を連れたお父さんが「子供にこんなの見せたらダメだろう」とお母さんを怒っていた。お母さんは「子供が見ちゃダメという風にはなっていなかった」と言い返していましたが、確かに子供には相応しくない内容です。人もバンバン死ぬし、暴力シーンはエグイし、女性をAVに売るとか脅したりレイプ未遂のシーンもあります。なぜ殺し屋の話なのに子供連れで来ちゃったんだろう。



3.5点

http://the-fable-movie.jp/

フランスの作家、シドニー=ガブリエル・コレットを描いた伝記映画です。

ブルゴーニュの田舎で生まれ育ったコレットは、14歳年上で作家のウィリーと結婚し、パリに移住する。
実はウィリーには文才は無く、複数のゴーストライターを抱えていた。
ある日、コレットに文才があることに気付いたウィリーは彼女に作品を書かせることに。

コレットが書いた処女作が大ヒットし、シリーズ化します。
でももちろん著名はウィリー単独で、徐々にコレットはウィリーの仕打ちに失望していきます。

ウィリーは金遣いが荒く女癖も悪く、いわゆるダメ男なのですが、でもコレットはウィリーと結婚しなければ作家として開花しなかった訳で。
そういう点では彼女の人生にとって必要な存在だったのだろうなと。

テーマ的には面白かったのですが、いかんせん映画としては単調で。
脚本の問題かなぁ。構成もう少し工夫して欲しかったなぁ。
監督は「アリスのままで」のウォッシュ・ウェストモアランド。

コレットを演じたキーラ・ナイトレイは美しくて良かった。
時代はベル・エポック!
コレットの衣裳が素敵で、この時代に生まれたかった・・・と思った。

コレットもウィリーに負けないくらい奔放な恋愛遍歴を重ねたそうです。
日本でいうと寂聴さんみたいな感じでしょうか。
まぁ修道院に入ることはなく、最後まで奔放だったようですが。
私、欧米の文学作品もかなり読んでいるのですが、コレットは未読でした。
Amazonで調べたところ、もう殆どの作品が手に入らないのですね…。
残念。



3点
https://colette-movie.jp/

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