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3点以上

原田監督は好きな監督の一人で、「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「駆込み女と駆出し男」が特に好きな作品ではあるのですが、でもブレ幅の大きい監督でもあると言えます。なんじゃこりゃな作品も結構ある。
その中では、本作「検察側の罪人」は中間かなぁ。評判があまり芳しくなく、期待せずに観に行ったのが良かったのかも。

検事(も弁護士も警察官もだと思うけど)は、ストーリーを作り、それに沿わない証拠は採用しようとしない。
自分のストーリーに固執しすぎると、検事自身が犯罪者に陥ってしまう。
簡単に説明すると、自分のストーリーに固執しすぎた検事が一線を越えてしまう話です。

キムタク×二宮くんということで、若い女子もたくさん観に行っていると思いますが、残念ながら原田監督なので、スタイリッシュな演出にはなっていません。
かなり昭和な感じで、劇伴の音楽に至っては、なぜこれ??と思ってしまったくらい。

脚本や構成もエンタメとは言えず、特に序盤は点描のようで、なかなか本題に入らない感じ。
ハリウッド映画で言うところのセットアップが無い。

そして、演出も不思議なさじ加減なの。
社会派ものではあるけれど、「クライマーズ・ハイ」ほどシリアスな感じもしないし、「駆込み女と駆出し男」ほどコメディっぽくもない。逆によくこんな中途半端なさじ加減を演出できるもんだなぁと感心するほど。

個人的にはキムタク演じる最上がどうしてここまでするのか納得できず。
いや、動機はわかるけど、ここまでするか??
もう少しバックボーン描かないと共感しにくいと思う。
もしくはもっとサイコパスっぽいキャラにしちゃうとか。
何事も逆算が大事。


3.5点

http://kensatsugawa-movie.jp/

私、特に熱狂的なファンという訳ではないのですが、「スター・ウォーズ」は旧三部作、新三部作、続三部作、スピンオフと全て観てきておりまして。
最近だと、J.J.エイブラムスが監督した続三部作の「フォースの覚醒(エピソード7)」とスピンオフの「ローグ・ワン」はわりと好きでした。

で、本作。ハリソン・フォードが演じていたハン・ソロの若かりし頃を描いたスピンオフです。
なんと監督はロン・ハワード。
「ビューティフル・マインド」でアカデミーの監督賞を受賞、他、「バックドラフト」「アポロ13」「シンデレラマン」「ダ・ヴィンチ・コード」などを監督している大御所ですね。
正直、ロン・ハワードがスター・ウォーズ??とは思ったのですよ。
確かにかつて「コクーン」(子供の時に観て衝撃受けた)を撮ってはいて、SFエッセンスはゼロではないとは思いますが、でも「コクーン」ってそういう娯楽超大作ではないしなぁ。

前置きが長くなりましたが、つまらない訳ではないけれど、途中は退屈しました。
どこどこに行ってアレを入手し、それをどこどこに運んで。その間に敵に邪魔され。
時代が進み、CGのレベルが格段に上がっても、結局ストーリーはお決まりになるというか。
シナリオの次のステージというのは存在しないのかもしれないですね。
物語は9パターンしかないというやつですね。

ストーリーが出来事追いで、段取りっぽい要素もあり、中盤は睡魔との闘いでした。
後半ちょっと伏線とかでメリハリ出てはいたけれど。
人はもうCGでは驚かないということですね。

ハン・ソロとその恋人キーラを演じた俳優さん、二人ともほぼ無名。
ウディ・ハレルソンもいつものような役柄。
敵役を演じたポール・ベタニー。ジェニファー・コネリーの旦那さんですね。久々に見ました。

ウディ・アレン監督の最新作です。

舞台は1950年代のコニーアイランド。遊園地のレストランで働く元女優のジニーは、再婚同士で年の離れた夫(遊園地のメリーゴーランド担当)と自分の連れ子の3人で、観覧車の見える家に住んでいる。
ジニーは、何もかも嫌なんですね。
アルコールが入ると乱暴になる禿げで太った夫も、放火癖がある問題児の息子も、遊園地の騒音でうるさい家も。
こんなはずじゃなかった、と思いながら生きている。

そんなジニーが海岸で監視員のアルバイトをしている脚本家志望の年下の男・ミッキーと出会い、不倫に発展、彼との逢瀬だけがジニーを救ってくれていたと。
だがそこに、勘当したはずの夫の娘・キャロライナが現れたことで、歯車が狂い始めていきます。

・・・きつかったなぁ。
ミッキーがキャロライナに惹かれてしまい、ジニーが狂おしく嫉妬。
ウディ・アレンらしい複雑な人間ドラマではあるのですが、いかんせん、一人も魅力的な人がいない。
美人でモテるという設定のキャロライナ、・・・ブスじゃね?としか思えず、感情移入できない。
見どころは、嫉妬に狂うジニーを演じたケイト・ウィンスレット。
痛々しくて見るのが辛いくらい、上手い。
それにしても老けたなぁ。43歳とは思えない小皺・・・。



3点
http://www.longride.jp/kanransya-movie/

「ブギーナイツ」「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作です。
私、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」が特に好きで、この監督の作品はほぼ観ています。
ちなみに、「マグノリア」でベルリン国際映画祭、「パンチドランク・ラブ」でカンヌ国際映画祭、「ザ・マスター」でヴェネツィア国際映画祭と三大映画祭の監督賞を全て受賞しているという。

では本作。
主演はダニエル・デイ=ルイス(なんとアカデミーの主演男優賞を3度も受賞している)で、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続く二度目のタッグとなります。
ポール・トーマス・アンダーソン×ダニエル・デイ=ルイス、そりゃー絶対に観るでしょうよというコンビですよ。

舞台は1950年代のロンドン。
オートクチュールのドレスデザイナーのレイノルズ・ウッドコックは、ある日、別荘地のレストランでウェイトレスをするアルマを見初める。
二人は一緒に(レイノルズの姉も同居だけど)暮らし始めるのですが、レイノルズは完璧主義の仕事人間で、仕事のこと以外は無頓着なのですよ。しかもアルマを見初めたのは、恋愛というよりも、創作力をかきたてるミューズとしてだったの。
さらにはマザコンのシスコンで、帰宅してアルマしかいないと、姉はどこだー!となってします。

次第にアルマが「私って何なの!」となり始める訳です。
今までのレイノルズの恋人(レイノルズは独身主義者)と異なり、アルマは自我が強く、自己主張もするのですね。
で、次第にレイノルズは生活のペースを乱されていきます。
ここからは二人のマウンティング合戦というか。
途中、ひーーー女って怖いーー!となります。
浮気性の夫が癌になって喜ぶ妻がいると聞いたことがありますが…。

映像と音楽がとても美しいです。
でも単調で退屈と思う人もいるかも。
万人受けはしないだろう映画だろうなと思います。

私がどうしても乗り切れなかったのは、アルマ役の女優が全く美人と思えなかったから。
顎出てるし、おばさんぽいし、え、ミューズ??

ちなみにダニエル・デイ=ルイスは、実際に一年間修業し、自分で縫えるようになったそうです。
なんという完璧主義…。

なお、本作はアカデミーの6部門にノミネートされ、衣裳デザイン賞を受賞しています。


3点
http://phantomthread.jp/

女優グレタ・ガーウィグのメジャー初監督作品で、ゴールデン・グローブ賞の作品賞と主演女優賞を受賞、アカデミー賞でも作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の5部門にノミネートされました。。

グレタ・ガーウィグ、いつも垢抜けない女優だなぁ、なんで女優に成れたのだろう…と思っていたのですが、失礼ながら、本作の脚本・監督を務めたことで腑に落ちた。
元々は劇作家志望で、インディーズでは脚本も監督もやっていたのね。

舞台は2000年代初めのカリフォルニア州サクラメント。自称レディ・バードことクリスティンは、カトリック系の高校に通う3年生。
彼女はサクラメントのような中途半端な田舎から飛び出し、東海岸の大学に進学したいと願っていた。


クリスティンとグレタ・ガーウィグは、サクラメント出身・カトリック系の高校・母親が看護師と共通項がたくさんで、自伝的要素もあるようです。

クリスティンの高校3年生の1年間を描いています。
恋愛・友情・母親との関係。失敗ばかりの日々。
でもそれをキラキラと描いています。

が、点描という感じなのよねぇ。
でも、点描の方が脚本書くのも演出するのも、むしろ難しいかもしれない、と観ていて思いました。
(点描だけど、ブツブツ切れているように見えないようにするのは難しいだろうなと。)

レディ・バードは、やはり美人だと思えないシアーシャ・ローナンが、ハマり役。
そして、ティモシー・シャラメ!やはりすごい存在感だわー。美しい。


3点

http://ladybird-movie.jp/

「後妻業の女」の鶴橋監督ということで観ました。

越後長岡藩藩士の小林寛之進(阿部寛)は藩主の気分を害してしまい、表向きは猫ののみとりを商売にしつつ、実態は床で女性の相手をする裏稼業「のみとり」を命じられる。
長屋で暮らす人々の助けを借りながら新たな生活を始めて、間もなく出会ったおみね(寺島しのぶ)が、最初の「のみとり」の相手となる。亡き妻にそっくりな彼女にときめく寛之進だったが「下手くそ!」とののしられ、伊達男の清兵衛(豊川悦司)から女の喜ばせ方を学んで腕を磨いていく。

予測通りの展開で、ストーリーに驚きみたいなものはありませんが、役者がみなさん上手なので、観ていられます。
特に、豊川さんは本当に上手いなぁと。
でもまぁ、全員がこれまでの貯金でひょひょいと演じている感があって、力まない名人芸と言えば聞こえが良いですが、命を削っている感は無いです。


3点
http://nomitori.jp/news.html

実在の人物を描いた伝記映画です。


モリ-・ブルームはモーグルでソルトレイクシティオリンピックを目指していたが、試合中の大怪我で断念。
オリンピック後にロースクールに進む予定だったのを1年延期し、LAで休暇を取ることにした。
LAの不動産会社でアルバイトを始めたモリ-は、社長が裏で運営するポーカー・ゲームのアシスタントも任されるようになる。
だが、徐々に存在感を増していくモリ-を脅威に感じた社長に、突如として解雇されてしまう。
モリ-は顧客を引き抜き、自身でポーカー・ゲームを運営することを決意。
モリ-は大成功して500万ドルもの資産を作るが、FBIに目をつけられてしまい、逮捕され、財産を没収されてしまう。


ジェシカ・チャスティン、女ボス、裁判沙汰、敵は政府ということで、「女神の見えざる手」に似ているなぁ、ジェシカ・チャスティンはこういうのが好きなんだなぁと思ったのですが、観てみたら、「女神~」の方が何十倍も面白かった。


監督は「ソーシャル・ネットワーク」「スティーブ・ジョブズ」等の脚本を手がけたアーロン・ソーキンで、本作が監督デビュー作です。


途中まではワクワクしながら観ていた(特に冒頭)のですが、途中から、なんだか散漫に感じました。
複雑な脚本を書いたものの、演出しきれなかった感がある。
複雑な割りに、「女神の見えざる手」のようなドンデン返し的な構成の面白さも無く。
あと、いまいち、モリ-の何が凄くてこんなに成功したのかが伝わらない。


あと、観終わった時に、なんだかモリ-を一生懸命美化している感じがして、モヤモヤした。
彼女は数々のVIPを顧客に持っており、それを暴露本に書けば大金を得られたのに、それをしなかった。顧客を守ったと。

・・・暴露本に書いたら、命を狙われたからでは??


3.5点
http://mollysgame.jp/index.php

うーん。
予告は面白そうだったし、実際に面白くなかった訳ではないのですが、面白がるポイントが分からなかったというか。

以下、ネタバレになるかもなので、ご注意ください。


フォーチューン誌で世界一の大富豪にも選ばれたジャン・ポール・ゲティの孫が身代金目的で誘拐された。
だが、ジャンは身代金の支払いを拒否し・・・。


予告を観て、拒否したのには何かしらの意図や企みがあるのかと思ったのですが、単にケチというだけだった。

というわけで、ドンデン返し的な構成の面白さも無く。
元CIAのゲティ・オイル社員のチェイスという男が出てくるのですが、期待したような巧みな交渉をするでもなく。
お母さんも何かした?という感じで、母の愛凄し的なものもさほど感じず。


リドリー・スコットの重厚感ある演出と音楽で、何となく面白かったような気がするという感じ。


ジャンの守銭奴っぷりは面白かった。
お客さんに電話を使われることを嫌い、なんと自宅に公衆電話を置き、料金はお客さんに支払わせたり。
ホテルで洗濯を依頼すると10ドルかかるということで、バスルームで自分で洗濯したり。
結局、孫の身代金の支払いを利用して、節税対策したんですよ・・・。

ジャンを演じたクリストファー・プラマーはさすがの演技でしたが、そうだった、本当はこの役はケヴィン・スペイシーが演じていて、映画も完成していたんですよね。
が、例の件により、ケヴィン・スペイシーが出演していては公開できなくなり、クリストファー・プラマーで撮り直したんでした。
これ、自分がプロデューサーだったら、脚が震えるだろうな・・・。


3.5点
http://getty-ransom.jp/

1983年、北イタリアの避暑地で両親と過ごしている17歳のエリオは、父親が招待した大学院生のオリヴァーと出会う。

エリオにはガールフレンドもいたんだけど、徐々にオリヴァーに惹かれていきます。
まぁ、オリヴァーが先に仕掛けていたんだけどね。

年上の人に憧れるひと夏の恋、誰にでも経験があるのではないでしょうか。
私も高3の夏に通ったSEGという超ハイレベルな理数に特化した塾で(絶望的に数学が出来なかったのに理系志望で、あの大事な高3の夏をまるまる数学にあてたのに、その後、文転したという。時間を無駄にした・・・)、東大の数学科の院生に恋に落ちたものよ・・・。

という訳で、わりとありきたりなテーマではありますが、本作の特長はそれが男同士だということ、そして映像が美しいこと。

ティモシー・シャラメ、美しいですね。
すっぴんであんなに美しいって、女性でいったら誰レベルよと思うわ。

が、私にはあまり刺さらず。

それが良いところだよと言う人もいるかもしれませんが、エリオが恵まれ過ぎていて、カタルシスが無かった。
両親は二人がそういう関係だと実は知っていて、その上で、二人だけで旅行させてくれる。
(両親はひと夏だと知っているから、思う存分、息子に思いを遂げさせたかったのでしょう。)
やるだけやって、一方的に関係を断ち切った元ガールフレンドには、「怒ってないよ」と言ってもらえる。

え、これはファンタジーかと。
いや、半分ファンタジーなのかもしれない。
監督は現実だったら起こりうる醜い有象無象を一切排除して、とにかく美しい映画を撮りたかったのかも。



3.5点
http://cmbyn-movie.jp/

コーエン兄弟の脚本を、ジョージ・クルーニーが監督。

舞台は1950年代のアメリカ、白人だけが住む郊外のニュータウン・サバービコン。
会社員の父、脚の不自由な母、母の姉、小学生の息子という構成のロッジ家のお隣に、黒人のマイヤーズ家が引っ越してきて・・・。

ある晩、ロッジ家に強盗が侵入し、一家はクロロホルムを嗅がされ昏睡、母が死んでしまいます。
その犯人は誰かという話と、マイヤーズ家が住民達から迫害される話が並行に描かれます。
(分量的には9対1くらいですけど。)

確かに、コーエン兄弟の「ファーゴ」「シリアスマン」系のストーリー。
(「ビッグ・リボウスキ」「レディ・キラーズ」よりはシリアス。)
主人公が予期せぬ状況に追い込まれ、どんどん落ち詰められ、不幸が雪だるま式みたいな。
なんですが、なんだろう・・・。
コーエン兄弟が監督をすれば、もっと不条理でシュールな笑いが生まれたんじゃないかと思う。

色々惜しい。
サブタイの仮面を被った街から惜しいけど、一番は、サバービコンという白人だけが住むニュータウンという特殊性が生かされていないということ。
ロッジ家の話は舞台がサバービコンじゃなくても全く問題ないもんね。
ロッジ家の話自体にもっとサバービコンの特殊性を入れ込むのか、もしくは、もっとマイヤーズ家の話をリンクさせるのか対比させるのか、やりようあったと思う。

あと、マット・デイモンの奥さんがジュリアン・ムーアというのは無理があると思う。


3点
http://suburbicon.jp/index.html




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