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4点以上

昨年は邦画が豊作な一方、外国映画が不作だなと思ったのですが、今年は一転。
「フォードVSフェラーリ」「リチャード・ジュエル」「パラサイト」と良作が続いています。
その中でも本作「ジョジョ・ラビット」は頭一つ抜きん出ていると思います。

舞台は第2次世界大戦下のドイツ。
青少年集団ヒトラーユーゲントに入団したいじめられっ子の10歳のジョジョは、想像上の友人であるアドルフ・ヒトラーを頼りに、一人前の兵士を目指していた。
だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。
ある日、ジョジョは母親が屋根裏匿っていたユダヤ人の少女を発見する。
彼女と交流を深めるうちに、ナチスへの忠誠心が揺らぎ始め・・・。

戦争映画なのにしみったれていない。
お涙頂戴ものではないのに、温かい涙が溢れる。

映像は可愛いし、とにかく台詞が素晴らしい。
結構、毒っ気もあるのですが、ユーモアのセンスが秀逸で、笑ってしまう。
監督・脚本を務められたタイカ・ワイティティがコメディアンでもあることが活かされているのだと。
更にワイティティは、ジョジョの想像上の友人であるアドルフ・ヒトラーも演じています。
すごい。オールマイティすぎる。

結構ショッキングな展開もあり、温かさと現実の残酷さを巧みに織り交ぜているなぁと思います。

ジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィスがキュート。
少年の揺れ動く心情と成長を見事に演じ切っています。

ジョジョのお母さんを演じたスカーレット・ヨハンソンは新境地ではないでしょうか。
そして大尉を演じたサム・ロックウェル!
「リチャード・ジュエル」の見た目冴えない弁護士とは別人のセクシーさ。すごいなぁ。本人がどんな人なのか全然分からない。

最後に。
こういうところで使われるのがDAVID・BOWIEなんだよなぁと、嬉しくて飛び上がりそうになりました。

4.5点
http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/

「殺人の追憶」「グエムル」「母なる証明」「スノーピアサー」のポン・ジュノ監督の最新作。
第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
第92回アカデミー賞でも作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・国際長編映画賞にノミネートされています。

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
留学することになった友人の頼みで、長男のギウは大学生と身分を偽り、友人の代わりに富豪の高校生の娘の家庭教師となる。

ギウをきっかけに、キム一家はタイトル通り、この富豪一家に寄生していくという話です。
面白かったです。
映像にとても力があり、見入ってしまいました。
が、「ジョーカー」「万引き家族」と同じく、共感は出来ない。
〈格差〉って悪なのですか?

カンヌ国際映画祭では「わたしは、ダニエル・ブレイク」以降、「万引き家族」「パラサイト」と、社会的弱者(という言葉がそもそも私は嫌い)を描いた映画がパルムドールを受賞する傾向にあります。
私はこれに、世界5大ミスコン全てで黒人女性がグランプリを受賞したのと同じ違和感を覚えます。

楽してズルして稼いでいる人って殆どいないと思うのです。
もし楽してズルして稼いでいるとすれば、それも能力で、誰にでも出来ることではない。

私もお金持ちを羨ましいと思うことはありますが、妬ましい、ズルい、寄生させろとは思わない。
彼らはものすごい税金を払ってくれて、雇用も創出しているのだから、むしろ感謝ですよね。

北朝鮮でもカーストのあるインドでもなく、現在の資本主義国です。
貧しい家に生まれても、学歴が無くても、成功している人たちはたくさんいます。
つまり、あなたの今いる場所が、あなたの能力と選択の結果だということだと思うのです。

「パラサイト」の長男は、徴兵前に2回、徴兵後に2回と4回も大学に落ちているという設定なのですが、ポン・ジュノは本当は何を描きたかったのだろう?
これがソウル大学を出ているのに就職先が無いという設定なら、もう少し社会が悪いと同情できるのかもしれませんが、4回も落ちているって、もう自業自得としか思えない・・・。

逆境を乗り越えて苦労の末に成功した人たちを映画化した方が未来に繋がると思うのですけど、自分には出来ないような血の滲むような努力をして成功した人を見たくない人も多いかもしれませんね。


4点
http://www.parasite-mv.jp/

 

イーストウッド監督の最新作。
最近観た「フォードVSフェラーリ」と同じく実録ドラマです。

1996年のアトランタオリンピックで爆破テロ事件が発生するが、警備員のリチャード・ジュエルが爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われた。
一躍ヒーローとなったリチャードだったが、FBIは爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕する。

FBIアトランタ支局の捜査が酷いのなんの。
証拠が無いどころか、物理的にリチャードが爆破することは不可能なのに、一度振り上げた拳はおろせないのでしょうね、リチャードをどうにか犯人にしようとする。

本作にはメディアリンチというテーマもあり、この映画が公開されることで、捜査官のトム・ショウとダン・ベネットが嫌がらせを受けたら皮肉だなと思ったのですが、残念ながら、フィクションのキャラクターのようです。(あの女記者も同様。)

リチャードを演じたポール・ウォルター・ハウザー。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」で我らに衝撃を与えた、あの「4歩先を読む」彼ですよ!
素晴らしいキャスティングだわ。さすがイーストウッド、目の付け所が素晴らしい。

目の付け所と言えば。
本作は力のある実話をきっちり撮ったという感じで、脚本(構成)や演出が特に秀でている訳ではないと思うのですよ。(と言ったら、イーストウッド信者に怒られそうですが…。)
イーストウッドは題材(たいてい実話)の目の付け所が上手いのだと思います。

4点
http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html

面白かったです。
1966年の「ル・マン24時間レース」をめぐる実話を描いた伝記映画です。

フェラーリ買収に失敗したヘンリー・フォード二世は、総力を上げてル・マンでフェラーリを打ち負かそうと決意し、キャロル・シェルビーにマシン開発を依頼する。
シェルビーはアメリカ人で初めて「ル・マン」を制した元レーサーで、引退後、カーデザイナーとして成功を収めていたのだ。
シェルビーは自動車整備工場を経営しながらレースに参戦していたイギリス人レーサーのケン・マイルズと組み、マシン開発とル・マンに挑戦する。

タイトルやポスターの“絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話。”というコピーから、『下町ロケット』的な展開を予想していたのですが、むしろ敵はフォード自体で。
フォードのシェルビーとマイルズへの扱いが酷くて酷くて。
全く予備知識無く観たので、ラストの展開にワナワナして怒りで震えた。

私は本作を観て、「絶対にフォードの車は買わない」と誓ったよ。
#フォード不買運動 だわ。

それにしてもケン・マイルズの人生はとても映画的で。
なぜもっと早く映画化しなかったのだろう?と思ったのですが、技術的にやっと映画化できるようになったということでしょうかね。
ル・マンのくだり、映像も音も本当にすごかった。



4点
http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/

面白かった。
洋画で久々に面白かった。

シリアルキラーの語源となった稀代の殺人鬼テッド・バンディを描いた実録もの。
1974年から78年にかけて、7つの州で30人の女性を殺害。(本当の被害者の数はいまだ分かっていない。)
それなのに刑務所にはたくさんのファンレターが届く程、魅惑的なカリスマ性を持っていたという。
更に大学で法律を学んでいたこともあり、自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げたそうな。

このテッド・バンディをザック・エフロンが演じているのですが、役を作りこんでいて凄く良かった。

テッド・バンディには長年付き合っていたリズという恋人がいたのですが、これが不思議なのですよね。
リズはシングルマザーだったのですが、彼女にもその娘にもテッドは良い人で。
なのに裏ではこれだけの女性を殺していた。
なぜリズは殺しの対象にならなかったのだろう?
この辺りが解明されているとスッキリするのですが、実録ものだから創作は出来ないもんね…。

原題がインパクトあります。
Extremely Wicked,  極めて邪悪
Shockingly Evil and Vile  衝撃的に凶悪で卑劣

4点
http://www.phantom-film.com/tedbundy/

これはもう原作が本当に素晴らしいのですよ。
2016年というのは日本の小説界で言うと10年に一度あるかないかの奇跡の年で、『蜜蜂と遠雷』『マ千ネの終わりに』『みかづき』が刊行されたのであります。

面白い本に出会うとページを繰る指が止まらなくなりますが、その先があるということを私は本作で知りました。面白過ぎて、読み終わるのが嫌で、2度も途中で読むのを止めてしまうという。

私にとってそれくらい衝撃的な小説だったので、実写化には懐疑的でした。
アニメの方がマシではないかと。
でも全くの杞憂でした。
私は少しもガッカリさせられませんでしたし、原作者の恩田陸さんもこれなら喜ばれているのではないかなと。

①予選から本戦まで、繰り返しに思えて飽きてしまうのでは?
結構バッサリ捨てるところは捨てていて、その思い切りに感心しました。
これは監督が脚本も編集も担当した賜物だなと。

②ピアノの差が素人には聴き分けられないのでは?
どれくらいのプロに弾いてもらうのか分かりませんが、その人達は小説の世界の天才達ではないし、観客も殆どが素人なので、聴いていて分かる程の差が出せないのではないかと思っていたのです。
コンクールの課題で、自由演奏(自分で作曲)というのがあるのですが、そこを映画では採用していて、なるほどなと思いました。それなら個性の差を出しやすいですよね。よく考えているなと。

③クラシックに興味が無い人は、演奏シーンで飽きるのでは?
これは映像ならではだなと思ったのですが、音と映像は別のものに出来るのです。要は演奏している音に映像はその人の背負っているものなどをかぶせられると。演奏がBGMになるということですね。これにより、飽きずにコンクールのシーンを観ていられます。

そして改めて俳優さんって凄いなと思いました。
ピアノを弾くシーン、もちろん手元の寄りはプロのピアニストの差し替えでしょうし、引きのシーンも音は差し替えでしょうが、ピアノを習ったことがある人には分かると思いますけれど、この身振りや指さばき、相当に訓練しないと出来ないものですよ。一番の驚きはそこかも・・・。

ところで先ほどアップした「JOKER」の投稿と矛盾しますが、本作の監督である石川慶氏は長編映画の実績が「愚行録」(シリアスを通り過ぎてダーク)位しか無く、本作には向いていないのではないかと思っていたのですが、全くの杞憂でした。抜擢したプロデューサーのチャレンジ精神を称えたいと思います。 


4点
https://mitsubachi-enrai-movie.jp/ 

今年最も楽しみにしていた洋画。
結論から言うと、期待し過ぎた。
映像はかっこ良いし、ホアキン・フェニックスの演技は素晴らしかったけど、共感出来ず。

私は常々、主人公より悪役の方が重要だと思っております。
「X-MEN」が素晴らしいのは、X-MENは人間を助けるために力を使ってきたのに、それを脅威に思われ迫害されてしまうという設定ですよ。
そりゃダークサイドに落ちても仕方ないよねと。
エリックの「平和が俺に何をした?」という台詞は一生忘れられません。

一方、アーサー(後のJOKER)はなぁ。
気の毒に思う部分もありますが、同じような境遇でも踏ん張る人もいるし、自業自得の部分も多分にあると思うのですよね。
私が他者に厳しすぎるのか…。

ところで監督のトッド・フィリップスって、これまで「ハングオーバー」位しか撮ってきていないのに、よく「JOKER」の監督に抜擢されたなぁと不思議に思っていたのですが、製作総指揮にブラッドリー・クーパーが入っているので、きっと「ハングオーバー」の撮影を経て、この監督はシリアスなものも撮れるに違いないと思ったのだろうなと。アメリカってやはりチャレンジ精神があって良いなと思います。日本だったら福田雄一に「砂の器」を撮らせたりしないと思うもの。

それにしても私が生理的に受け付けない二大俳優のホアキン・フェニックスはルーニー・マーラーと婚約中で、ハビエル・バルデムはペネロペ・クルスと結婚している。謎だわーー。

4点
http://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/

とても良かったです。
田中泯さん演じる平山中将のセリフから引用するところの“深謀遠慮”なストーリーで、「永遠の0」より断然好きです。

見栄と財閥の私服を肥やす為に世界最大の戦艦を作る。
世界最大の戦艦を作ったら使ってみたくなるし、自信がついてしまい、アメリカに勝てると思い込んでしまう。

この流れには、なるほどと納得しました。
でも平山中将の思惑は更に先にあって、これには本当に驚いた。

昔から理系に弱い私。あ、孤高のB型天才肌にも弱い私。
(シャーロック・ホームズとか「イタズラなKISS」の入江くんとか)
なので、菅田将暉さん演じる天才数学者の櫂直はドンピシャに好みで、トキメキました。
この変人っぷり、最高。
カンバーバッチの「イミテーションゲーム」を思い浮かべました。

冒頭、セットアップが遅くて、ちょっと退屈しましたが、山本五十六と櫂直が邂逅してからは展開もスリリングで目が離せませんでした。

4点
https://archimedes-movie.jp/

良かったです。
時間に余裕があったら観ようというレベルで、是非ものではなかったのですが、観て良かった。

貧しい家庭で育ったルース・ギンズバーグは猛勉強の末にハーバード法科大学院に入学。だが1956年当時、500人の全学生数に対し女子はたったの9人。そしてルースは首席で卒業したにも関わらず、女性ということだけでどこの法律事務所にも採用されず、弁護士になる夢を断念、大学教授になる。

そんなルースが国家を相手に、絶対に負けると言われながらも〈男女平等〉裁判に挑みます。
ハーバードの先輩で弁護士になった夫・マーティンに協力してもらうのですが、この夫が素晴らしい。素晴らしすぎて現実味が無いほど。

ルースを演じたフェリシティ・ジョーンズが美人すぎず、かつ本人もオックスフォード大を出ているので説得力があります。

最後の裁判シーンは想像つくなと思いながらも、やはり感動しました。

最後に素朴な疑問。ルースと夫のマーティンは学生結婚で赤ちゃんもいて、学生時代はどうやって生活していたのだろう…?マーティンの親がお金持ちだったのかしら。


4点
https://gaga.ne.jp/believe/

素直に良く出来ているなと思いました。
セットアップが早く、ダラダラせず本題に入るのも良かったし、その後も隙無く作っているなと思いました。

ま、この手の戦・闘いものの常として、「前口上述べている暇あったら、とっととやっちゃえば良いのに!」とか、「何故、一対一で闘っているのを周りはボーっと見ているの?山崎賢人と坂口拓が闘っている間に、満島ひかりの弟がとっとと王手かければ良いのに!」とか、非リアルさは満載ですが…。
これって、どうにかならんのですかね??

山崎賢人は想定通りでしたが、吉沢亮さんが良かったですね。
というか、すごく美味しい役だと思います。
吉沢さん、この役をやれて良かったですね。

長澤まさみさんはこの役をやるのなら、もっと二の腕を鍛えないとあかんでしょとは思いました。
まぁ、予算も役作りにかけられる時間も次元が違うから、「マッドマックス」のシャーリーズ・セロンのようにはいかないと思いますが…。(大沢たかおがあそこまでパンプアップ出来たのだから、やはりもう少しどうにかすべきだったのでは…。)


4点
https://kingdom-the-movie.jp/

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