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タグ:4点以上

これぞ映画館で観るべき映画でしょう。

実に36年振りのトップガンの続編です!!
最初に続編の話を聞いた時は、えー?トム・クルーズって何歳よ…もう現役パイロットは無理があるんじゃないの??管理職の年齢では??と思いましたが、そうか、教官になるということね。(ま、結局はあれなんですが…それは観てのお楽しみで。)

ならず者国家(笑)が稼働しようとしているウランプラントを破壊するという極秘ミッション。
マーヴェリックの任務は、選りすぐりのトップガンの卒業生を訓練し、この極めて困難なミッションを遂行するメンバーを決めるというもの。
で、その中には、あのグースの息子がいるという。

ハラハラドキドキ。
ちょっと出来すぎな展開ではあるけれど、王道のエンタメ作品の正解というか。

映像が凄い。
どうやって撮っているのか制作現場を見たい。

トム・クルーズ、来月で還暦!!
ちょっと顔の不自然さ(ヒアルロン酸??)が気になりますが、あのお腹は立派!!!
ジェニファー・コネリー、「ラビリンス」の頃、超絶可愛かったんだよなぁ。今も綺麗だけど。

劇伴も良かった。やはり映画人はデヴィッド・ボウイが好きだよねぇ。


https://www.topgunmovie.jp/

4点
5点: 数年に1作の傑作
4.5点: 今年のベスト候補 
4点: かなり面白い
3.5点: 面白い
3点: 可
2.5点: 難有り
2点: つまらない
1.5点: 酷い
1点: 殺意

原作がすごく良いのですよ。
http://tomosan63.blog.jp/archives/43433142.html

今、自分のブログを読み返したら、
〈映像化すると気持ち悪い感じになりそうだから、しないで欲しいなぁ。〉
と書いてあった…。

が、監督が李相日なので、杞憂でしたね。
素晴らしかったです。

静かな映画なのに、画面からの圧が凄い。
圧倒的な映像力でした。

撮影監督のホン・ギョンピョ(「パラサイト 半地下の家族」「バーニング 劇場版」「スノーピアサー」)の力もあると思いますが、光の使い方が素晴らしいね。
冒頭の雨のシーンで既に心を掴まれましたよ。

松坂桃李の演技も素晴らしかった。
文を演じられるのは彼しかいないと思いました。
あゆみ(多部未華子)に嘘をつく時の表情、ラストの脱衣での震え、凄かった。

更紗(広瀬すず)の彼氏を演じた横浜流星も、これはかなり監督に追い込まれただろう新境地を開拓されていましたよ。

一方、広瀬すずはもっとやれたと思う。
「悪人」の時の満島ひかり(主役じゃないけど)は凄かっただよ。
でも今はそういう時代じゃないし、女優さんだから、李監督もそこまでやれなかったのかもね。
あとは、原作を読んだ時も思ったけど、基本的に私は更紗が好きじゃないんだと思う…。
原作の感想にも、〈バカなの?と思います。〉と書いているくらいだから。

一つだけ難点を言わせてもらうと、ちょっと長かったかなぁ。
更紗が鼻血出してしゃがみこんでいるところ、あそこでちょっと糸が切れて、ヨイショと座り直したもの。まぁ、第2部ということなのでしょうけど。

ところで、広瀬すずは顔の下半分がお姉さんに似てきたね。ゴツくなってきた。
でもってUQモバイルのCMの多部未華子はほぼCGだね。顔が全然違うよ。

https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/

4.5点
5点: 数年に1作の傑作
4.5点: 今年のベスト候補 
4点: かなり面白い
3.5点: 面白い
3点: 可
2.5点: 難有り
2点: つまらない
1.5点: 酷い
1点: 殺意


すごいよねぇ。
レベルが違い過ぎるけど、「KIMIJIMA」とか「大塚家具」の内紛を映画化するようなもんでしょ。
よくグッチ家がOKしたよなぁと思ったら、やはり拒否していたそうですね。
リドリー・スコット監督は、「殺人や脱税をしている時点で、彼らはパブリックドメインの一部になっている」と反論しているそうですが、無茶苦茶な・・・。

ちょっと長くて散漫に感じる脚本でしたが、色々考えさせられました。

①結婚は人生最大のリスク。最良のリスクヘッジは結婚しないことだね。樹木希林さんが、分別あったら結婚なんて出来ないというようなことを仰っていたけど、その通り。恋なんていう冷静さを失っている状況で、人生最大の決断を下してはならない。

②親は子供をずっと見てきているし、やはり親の言うことは正しい。親が結婚を反対したら、素直に聞くべし。

③パトリツィアはグッチ家を崩壊させたけど、GUCCIは(間接的に)復活させたよね。彼女がグッチ家を崩壊させなければ、レガシーになり、プリマクラッセとかハンティングワールドみたいになっていたでしょう。パトリツィアの指摘通り、マウリツィオには経営能力が無いし。トム・フォードを抜擢するなんてことも出来なかったでしょう。とは言え、パトリツィアは人の褌で相撲取り過ぎ。やり過ぎたねぇ。さじ加減が重要だよね。

アダム・ドライバーって、イケメンじゃないけど、どこかセクシーだよね。
そしてレディー・ガガを見て、首が短いと美人に見えない説を確信。
ジャレッド・レトは誰だか分からなかった!(「レクイエム・フォー・ドリーム」の頃なんて、めちゃくちゃかっこ良かった…)怪演!

それにしても、1980年代は、GUCCIにとって日本人は上得意だったんだよね。
これ今だったら確実に中国人だよね。
国力の低下を思い知るわ。。。
ちなみに私はイタリアに3回行っているが、行く度に、GUCCIでの対応が下がっていることを実感。
2018年にナポリのGUCCIに行った時は、完全に空気のように無視されたからね。。。

https://house-of-gucci.jp/

4点

5点: 数年に1作の傑作
4.5点: 今年のベスト候補 
4点: かなり面白い
3.5点: 面白い
3点: 可
2.5点: 難有り
2点: つまらない
1.5点: 酷い
1点: 殺意 

何度も公開延期となりましたが、やっとこの日が来ました!!!
今年最も公開を楽しみにしていた映画です!

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じるのは5作目。
ショーン・コネリー派の方もいらっしゃると思いますが、私はダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドがものすごく好きで。
こんなにスーツが似合って、こんなにセクシーな人が他にいるだろうか!

もう一生、ジェームズ・ボンドはダニエル・クレイグが良いと思っていたのですが、本人はとても辛かったようで。
まぁ、あのアクションと肉体改造は想像もつかないくらいキツイのだろうなぁ。

という訳で、どうやら本作が本当にラストのようです。

ラストなんて嫌だ・・・!受け入れたくない!と思っていた私でしたが、さすがに本作を観たら、ダニエル・クレイグは皺くちゃで(脳内で「慰めの報酬」辺りの顔に自動補正しながら観ました)、もう53歳(1作目の時はまだ37歳くらいだったんだもんね…)だし、こんなハードなアクションからは解放させてあげたいと思いました。

前置きが長くなりましたが、オール4みたいな映画でしたね。
映像も脚本も破綻なく、アクションも見ごたえあり、163分という長尺ですが、ストーリーが複雑で盛りだくさんなので退屈しません。
ラストっぽい綺麗な終わり方。
ただし、「カジノ・ロワイヤル」の拷問やヴェスパーの溺死のような、10年以上経っても忘れられないようなシーンは無いし、敵役も「スカイフォール」のハビエル・バルデムのようなインパクトが無い。

監督がなぁ。
キャリー・ジョージ・フクナガって、誰!?「007」撮るにはキャリアが無さすぎだろう!と思ったんだよね。
ダニー・ボイルが降りちゃったんだよなぁ。

とは言え、「カジノ・ロワイヤル」はマーティン・キャンベル、「慰めの報酬」はマーク・フォスターで、誰?って思ったし、「スカイフォール」と「スペクター」はサム・メンデスだけど、「アメリカン・ビューティー」の監督が「007」!?と思ったし、毎回、抜擢系ではあるんだよね。

ボンドとマドレーヌが過ごしたイタリアのマテーラ。
私は行ったことがあるので、心の中でめちゃくちゃ盛り上がっておりました。
http://tomosan63.blog.jp/archives/31912226.html

ビリー・アイリッシュの主題歌が浸みます。

(来日コンサートのアリーナSS席を当てたのに、コロナのせいで幻のチケットになってしまった。)

色々書きましたが、ダニエル・クレイグが気絶しそうなほどかっこ良いので4点!


なお、レア・セドゥは全く美人と思えません。

4点
5点: 数年に1作の傑作
4.5点: 今年のベスト候補 
4点: かなり面白い
3.5点: 面白い
3点: 可
2.5点: 難有り
2点: つまらない
1.5点: 酷い
1点: 殺意


「The Final」は、剣心に姉の巴を殺された雪代縁が復讐を企てる話。
で、「The Beginning」は、剣心と巴との物語で、ラブストーリーと言ってよいでしょう。
剣心の頬の十字傷の理由も明らかになります。

人間ドラマに比重を置いた分、アクションは少な目となりますが、私は「The Final」より「The Beggining」の方が好きだし、出来栄えも上だと思います。

とにかく佐藤健が切なくてセクシーでかっこ良い。
あのちょっと下向きの横顔!
大友監督、分かっている!!!

「The Final」の感想でも書きましたが、 私、大友監督の一番優れている点は、男優を切なくセクシーに撮るところだと思っています。
大森南朋が一番かっこ良いのは「ハゲタカ」の鷲津。
生田斗真が一番かっこ良いのは「秘密」の薪剛。
そして佐藤健が一番かっこ良いのは「るろうに剣心」の緋村剣心。
共通しているのは、強くて孤独な男。
強くて孤独な男を撮らせたら、大友監督の右に出る者無しだと思う。

佐藤健にはずーっと剣心を演じてもらいたい!!!

4点
https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/

菅田将暉は大好きなのですが、映画「糸」が全然ダメだったのでちょっと警戒していたのですけど、脚本が坂元裕二さんなので薄っぺらい恋愛モノではないだろうと思い直し、観に行きました。

坂元さんは「東京ラブストーリー」から今でも活躍されていて凄い脚本家だなぁと思います。
私は「最高の離婚」が一番好きです。
結夏が光生に書いた手紙に号泣しました。今ネットで全文検索して読んだら秒で涙出ました。


本作は麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の出会ってから別れまでの5年間を描いています。
終電を逃したことがきっかけで偶然に出会い、好きな作家・映画・音楽が一緒で意気投合し付き合い始め、同棲。でも就職したことですれ違っていき…。

坂元さんらしい会話劇です。
この不自然な台詞みたいな会話が苦手な人(うちの夫)もいると思いますが、私は好き。
前半は「ビフォア・サンライズ」を思い出しましたが、後半のビターさんは「ブルーバレンタイン」や「ふたりの五つの分かれ道」を思い出しました。

麦は夢だったイラストレーターを諦め物流会社に就職し、映画は観なくなり、読む本は今村夏子ではなく自己啓発書に変わっていく。
絹はそれを悲しみ、二人の関係性が変わってしまったと思うけど、麦は二人が一緒にいられるために働いて稼がねばと思っている。
お互いを変わらず想っているのに、この見ているものが違う感じに共感。

ところで、二人はサブカル好きというより、カルチャーが好きなのです。
だから出てくるタイトルも押井守や「シン・ゴジラ」はまだしも、今村夏子や「クーリンチェ(少年殺人事件)」や早稲田松竹とわりと高尚。
大根さんの作品もこういうサブカル要素があるけれど、この高尚さが坂元さんっぽい。

という訳で、ベタな恋愛モノではないのに、予想外にヒットしていますね!
東京テアトルとリトルモアの配給でこれだけ当たったの久々では。

4点
https://hana-koi.jp/

私は師匠の是枝裕和監督より西川美和監督の方が好き。
どちらも社会派なテーマを扱うけど、是枝監督はどこか教科書っぽい。
西川監督の方が良い意味で身も蓋もない描き方をする。

で、本作。
宣伝コピーの「この世界は 生きづらく、あたたかい。」がまさに本作を表しています。

かつて組にも所属していた元殺人犯・三上が出所後、まっとうな生き方をしようともがく話です。

三上は怒りと暴力を抑えられない瞬間湯沸かし器みたいな性格で、この世界が生きづらいのは社会のせいではなく、本人に問題があると思いました。
という点で、私はあまり本作に共感できず。

キムラ緑子さん演じる極妻の台詞が印象的でした。
「シャバは我慢の連続。我慢したところで楽しいことは少ない」というような内容。
そうなのよ。法律とルールを守って一生懸命働いても、報われることは少なくて、幸せじゃないのよ。
だから法律やルールを守らない人たちに不寛容になってしまう。もし自分がものすごく幸福だったら、他人のことにイライラしないと思うもの。だから自分に無関係の他人の不倫をあんなに叩くんでしょうね。でもそれって自分が幸せじゃないと吹聴するのと同じことだから、やめた方が良いと思う。

脱線しましたが、そんな三上が周囲のあたたかさに触れ、更生しようとする訳です。

まぁ、うまくまとめたなぁという感じで、正直、西川監督の最高傑作とは思えなかった。

役所さんはやはり上手いなぁと改めて思いました。
3.5点と思ったけど、役所さんの演技に4点。


4点
https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/

とても面白かったです。
見事な脚本!!!
脚本に携わったことがある人なら分かると思いますが、これはなかなか作れないですよ。
私、書き起こしたいと思ったもの。

主人公に次から次へと枷が増えていくのですが、それが全く段取りっぽくないのが凄い。
ちょっと状況が違いますが、例えば、映画「るろうに剣心」(あの佐藤健は好きなんですが)。
一人ずつ順番に敵が現れるのって不自然だなと思いません?勝ちたいならみんなで攻めろよと思いません?こういうのって映画としての段取りだなぁと思いません?
そういう違和感が全く無い。
このエピソードの積み上げ方はまさに技術ですよ。
そして伏線もよく考えられている。

どうやって脚本書いているんだろうと思いながら観ていたのですが、そうだ、監督が脚本も書いているんだよね。
脚本から映像、(頭の中の)映像から脚本、これを行ったり来たりしながら書いたのではないかと思いました。

映像も素晴らしかった。
貧乏臭い画が1カットも無い。

特にインパクトがあったのはカーアクションで、ゾンビの大群をまるで雪掻きのようにズザザザザーっと押し倒していく様、そして運転手が少女というのも新しい。

今の日本の監督でこれを撮れる人はいないと思いました。
「AI崩壊」とかになっちゃうんだよなぁ…。

個人的には「パラサイト」より映画としての完成度は高いと思います。

「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観ていなかったとしても、繋がってはいないので大丈夫です。
あと、ホラー苦手な人も大丈夫なはず。
今回、ゾンビはもはやロボットみたいなもんで、本当に恐いのは人間という話だから。


4.5点
https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/

クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」を観て来ました。

クリストファー・ノーラン監督は、「メメント」「インセプション」「ダンケルク」など、〈時間〉という目に見えないものをどうやって映像化するかに挑戦し続けている監督だと思います。

本作は、〈時間〉そのもの、タイムトラベルものです。

特殊部隊員の〈名もなき男〉が、未来から〈時間の逆行〉という装置を使ってやって来た敵と戦い、第三次世界大戦を止めよという指令を与えられる。

タイムマシンで過去に行く映画は数えきれないくらいありますよね。
でもそれは、過去のある地点からは、時間に対して順行しますよね。
本作の新しいところは、過去のある地点に向かって逆行するということです。
順行している普通の人たちからは、逆行している人たちの動きは逆再生のように見えると。
順行している人と逆行している人が入り混じるという映像には驚愕しました。
どうやって撮ったんだろう・・・。
逆再生して合成しているのかと思ったのですが、どうやら本当に俳優に逆再生の動きをさせているようです・・・!!!

難解だというコメントを目にしますが、ざっくりとしたストーリーは難しくないのです。
でも1シーン1シーン、誰が順行していて誰が逆行しているかなど、細かく状況を把握しようと思うと1回観ただけでは理解できないですね。

そして、面白かったか?と聞かれると、正直、映像とこれに挑戦したことは凄いと思うけれど、すごく面白かったとは言えない。個人的には前作の「ダンケルク」の方が断然好き。

音響効果がすごかったなぁ。2割増しになっていると思う。
「ダンケルク」に続いて、アカデミーの音響編集賞を取るのではないかと。

なお、製作費は、な、な、なんと、2億2,500万ドル(235億円)ですってよー!
本物のジャンボジェットを爆破しているんですよーー!!



4点
https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/index.html
 

ウディ・アレン監督の最新作です。
ウディ・アレン監督は84歳ですよ!!!
それで、ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスをキャスティングするって、そのセンスがすごくない!?
山田洋次監督(88歳)なら、せいぜい妻夫木聡と蒼井優だよ。

マンハッタンを舞台にした1日(+α)のお話です。

大学生カップルのギャツビーとアシュレー。
学生記者のアシュレーが有名な映画監督にマンハッタンで取材することになり、マンハッタン育ちのギャツビーも同行することに。
ギャツビーはロマンチックな週末にすべく、高級ホテルやレストランを予約し、色々と計画を立てるが、ハプニングにより計画は崩れてしまう。

ラストはそう来たかー!
ウディ・アレンらしい結末にニヤっとしてしまった。

タイプの違う人に惹かれるのか、似ている人が落ち着くのか。
これは人生の難問ですね。

登場人物達の会話の教養レベルが高く、ちょっと台詞を喋っている感も否めませんでしたが、でもまぁマンハッタンのハイソサエティの若者達は、幼い頃から芸術や文化によく触れていて、この程度の教養は当然ということなのかも?

ティモシー・シャラメにウディ・アレンがやや憑依(神経質、猫背、早口)していて笑った。
これはウディ・アレン監督がそのように指導したのか、ティモシー・シャラメが役作りしたのか。

4点
https://longride.jp/rdiny/ 画像

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